当店では、お客様に豆の挽き方をご説明する時に『できれば荒挽きにする事』お薦めしています。
理由は、荒挽きで抽出されたコーヒーは、時間の経過による味の変化がゆっくりと進行しますので、コーヒーが冷めても味が引き締まったように感じられ、最後の一滴まで美味しく飲めると言う事です。
それに対して、細挽きで抽出されたコーヒーは、コーヒー豆の成分が過剰に出過ぎていますので、淹れてすぐの時には、しっかりとした味わいのように思われますが、時間の経過による味の変化が早く、まろやかさに欠けたカドのある味わいに変質する傾向があります。
味の好みと言うのは十人十色で、豆の挽きの粗さも人それぞれです。
『荒挽き・中挽き・細挽き』どれにするかは最終的には個々人の好みと言うことです。
ですが、同じコーヒー豆を使用しても、荒挽きと細挽きとでは上記のような違いがあることを理解されると、コーヒーを楽しむための選択至が更に多くなることでしょう。
コーヒーは、挽きたてが美味しいのは事実ですが、それは豆を適正な粗さに挽けたらと言う前提が付いての挽きたてです。
『荒挽きコーヒー』を推奨していますが、家庭で豆を挽かれる時、豆を挽くために使用されているコーヒーミルは、どのようなタイプの物を使われているかが重要です。
豆を挽いた時に、豆の微分(細かい粒子)が少なくて、粗さが均一に挽けるミルがベストです。
最近では、数段階に豆の粗さが調節できるようなミルも多くなってきましたので、そのようなタイプのミルもお勧めです。
プロペラのような二枚刃形式のミルは、刃が新しくて切れの良い時にはいいのですが、切れが悪くなって豆の砕け方が歪になって上手く挽けないという状態になると問題が出てきます。
荒挽きと言いますが、では具体的に粗さはどの程度なのかと言うご質問が出てくるかと思います。
下記の写真は、当店の標準挽き豆の荒さです。
対比して頂くために写真右側はゴマをおいています。
左側が荒挽きにしたコーヒー豆です。

荒挽きコーヒーの粗さの目安として、ゴマ粒大の大きさの粒子より、少し細かいぐらいの粗さの粒子が多くあるぐらいが一つの目安です。
もう一度言いますが、コーヒーのミルの粗さは最終的には個々人の好みの問題です。 『荒挽き・中挽き・細挽き』どれにするかは最終的には飲まれる方の好みと言うことです。
但し、コーヒーを淹れた時にコーヒーの色が濁っている場合は出過ぎている可能性が高いです。そんな時は後味スッキリとした味わいにはなりにくいです。
以上のことを理解されて、ここで書いていることを一つの参考としてお読み頂ければ嬉しいです。
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