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ウガンダ・ルウェンゾリ
(アフリカン・ムーンドンキー)

【生産国】 ウガンダ共和国
【生産地域】 ルウェンゾリ山脈
【品種】 SL14・SL28
【精製方法】 ナチュラル(非水洗式)
標高 1200m~1800m

(100g)  (200g) (500g) (1㎏)
¥760
 税込¥821)
¥1,420
(税込¥1534)
¥3,300
(税込¥3564)
¥6,300
(税込¥6804)

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ウガンダ南部、ルウェンゾリ山脈のふもとから届けられる、香り高い一杯。

ウガンダは、世界第6位のコーヒー生産国。
生産量の約8割をロブスタ種が占め、残りの2割程度がアラビカ種です。

アラビカ種の主な産地は、北部のウェストナイル、東部のマウントエルゴン、そしてこのコーヒーが育つ南部のルウェンゾリ国立公園周辺です。

ルウェンゾリ山脈には4,000メートル級の山々が連なり、雄大な自然が広がっています。コーヒーはそのふもとから中腹にかけての標高1,2001,800mの地域で栽培されています。
険しい山岳地帯には舗装された道路もなく、農家はロバ(ドンキー)に収穫したコーヒーチェリーを載せて山を下り、水洗工場まで運びます。
この地域で「ドンキー」の名が付けられた由縁です。

 
一度は低品質産地とされた地域の、隠れたポテンシャル。

かつてこの地域のコーヒーは、低級品のアンウォッシュド・アラビカとして扱われていました。
輸送や流通の過程で、古いロットや他国・他品種のコーヒーと混ぜられてしまうこともあり、本来の品質が評価されることはほとんどありませんでした。

しかしこの地で育てられていたのは、もともとケニア由来のアラビカ種。
ブルボン種やティピカ種をルーツにもつSL14SL28品種で、ジューシーな口当たりと柑橘系の明るい酸味が特長です。

 
本来の風味を最大限に活かす、精選と品質管理。

この地域のコーヒー本来のポテンシャルを損なうことなく、選別・精選工程を見直し、スペシャルティグレードの品質基準にまで引き上げられたのが「アフリカンムーンドンキー」です。

この取り組みを推進しているのが、1990年創業の輸出業者キャラガニコーヒー社と、その傘下で精製所(ウォッシングステーション)を運営するアグリエボルブ社。
どちらも「社会的インパクトを生むソーシャルビジネス」を掲げ、農家の生活向上や持続可能な農業を目指しています。

流通・収穫・教育の再構築から始まった変革。

まず着手したのは「他地域の豆との混合を防ぐための流通経路の見直し」
そして、これまでコモディティ中心だった生産地に対し、完熟チェリーの選別や収穫タイミングの指導などをゼロから丁寧に行っていきました。

農家や作業スタッフに対しては、セミナーやデモンストレーションを通じて、品質の向上と均一性の確保に向けた教育を継続しています。

 
地道な努力の成果、日本にも届けられるように。

これまでは主にヨーロッパ市場向けに流通していたコーヒーですが、農家の地道な努力と輸出業者の支援により、生産量と品質が向上。
現在では、私たち日本の焙煎士やコーヒー愛好家にも、少しずつこの貴重なコーヒーが届けられるようになってきました。

アフリカンムーンドンキー。
その味わいの奥に、農家の誇りとロバの足音が聞こえてくるようです。