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1915年にスタートした古い農園。 現オーナーは3代目のアルベルト・マリスカル。 1915年〜1925年 初代ラウロ・ラミレスが農園を始める。 1940年〜1985年 息子のアルベルトとアルフォンソが農園を引き継ぐ。 1998年〜 3代目アルベルト・マリスカルが農園を引継ぎ、現在に至る。 2002年OCIAオーガニック認証を取得 2007年80ヘクタールの農園を全面的に改良し、伝統品種のティピカに植え替える |
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← OCIAオーガニック証明書 ラ・カバナ農園は伝統的なコーヒー栽培を頑なに守り続けるメキシコの名門農園です。 2002年からは評価の厳しいことで知られる 米国のOCIAオーガニック認証も受けています。 オアハカから、真南に向った山脈を超えたロシーチャ地区の辺りは、ティピカ種が主体ですが、この地区だけに見られる、Pluma・Hidalgo(プルマ・ヒダルゴ)と呼ばれる品種が主要です。 オアハカ州のコーヒーは、メキシコ各産地の中でも高級品として評価されておりますが、この、「Cafe Pluma」は、プレミアム商品として、アメリカの市場でも絶大な支持を受けています。 柔らかい酸味と、甘味がバランスよく調和し、芳醇な香りはコーヒーの女王と呼ぶにふさわしいものです。 |
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『ラ・カバナ農園』のコーヒー畑 |
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【アグロフォレストリー】 熱帯林を切り払って、単一の商品作物を大量生産するプランテーション型の農業では、病虫害が起きやすく持続するのが難しい。 その反省から、熱帯雨林の生態系の特徴である生物多様性にならって、なるべく多彩な生物の生育を組み合わせる考え方がアグロフォレストリーであり、熱帯での持続可能な経営形態として注目されている。 多種多様な樹木を育て、その間でさまざまな作物の栽培や畜産を行う複合経営である。 熱帯雨林に棲む先住民が行ってきた焼畑農業経営も、熱帯雨林の生態系に学んで多彩な作物を巧みに組み合わせており、アグロフォレストリーの先例と見なすことができる。 |
一般的なコーヒー農園の場合、プランテーション式といって農園の全体にコーヒーの苗だけを栽培していきます。 無農薬で化学肥料も一切使わないオーガニック栽培。 おまけに栽培が難しいとされるティピカ原種のコーヒー栽培となれば、よほど念入りな有機堆肥などの管理と病害虫対策を重ねなければ、たちまちにしてまともな農園管理ができなくなります。 体力のない畑で一旦病気などが広がりだすと、たちまちにして全滅と言うことにもなりかねませんので、非常に高度で繊細な農園の管理運営が必要とされていきます。 これとは違った方法でアグリ・フォレストと呼ばれるオーガニックの農園運営方法があります。 コーヒーが主に栽培される熱帯雨林の地域は熱帯雨林のうっそうとした森のイメージとは違い、実は大変脆弱なものです。土壌の厚さは平均すると10cmほどにしかすぎません。これは頻繁に降る強い雨が土壌を流してしまうためなのですが、それでもあれほど大きな森や木が育つのは熱帯の気候の中で極めて早いスピードで世代交代を繰り返す植物を様々な昆虫や菌類が急速に養分へと変えていっているためです。 アグリフォレストの農園はこのような森の循環にできるだけ農園を近づけて運営を行なおうとしています。まさにアグリ(農業)フォレスト(森)、森の中で行なう農業と言えます。 もともとコーヒーは熱帯雨林の高い樹木などに適度に太陽を遮ってもらいながら育つ植物です。アグリフォレストの農園ではコーヒーはまさに理想的な環境におかれ、さらに様々な植物が落とす葉などが虫や菌類によって自動的に有機堆肥として供給されていきます。 今回ご紹介の『ラ・カバナ農園』は、このアグリフォレストを実践しています。 農園の写真をごらん頂くと、ブラジルなどの整然と植えられたコーヒー畑とは違い、ほとんど「森」そのまんまの状態であることがお判り頂けると思います。 |