|
|
|
|
|
【メキシコ カフェ・デ・プルマ】 メキシコはコーヒーの産地としては日本では馴染がありません。 北米向けのプライム・ウォッシュ等の汎用品や、チアパス州からの有機やフェアトレードコーヒーが知られていますが、実はオアハカ州の南部に古くからのティピカ種を未だに守りつづける希少な産地があります。 太平洋からの海風が山脈を駆け上がり白い雲が生まれるあたりに、その『プルマ・イダルゴ』の小さい町があります。 プルマとはスペイン語で羽根の意味で、その白い雲が常に鳥の羽のように浮かんでいることから付けられた名前だといいます。 その白い雲は南国の強い日差しをさえぎり、比較的地味の薄い山地でもコーヒー栽培に最適の気候を作り出します |
【所在地】 メキシコ南部、オアハカ州 太平洋を望むシエラマドレ・デル・スル山地(南の母なる山脈の意)のプルマ・イダルゴ地区でも最も標高の高い地区。 【名前の由来】 クルスグランデとは、スペイン語で「大きな十字架」という意味です。 農園の創業間もないある日、プルマの丘に嵐が吹き、いくつもの雷が落ちました。 その雷がある大きな松の木に落ち、その松に火がついて折れ、隣の低い松の木にちょうど十字架のようにもたれかかる姿がプルマの町からも見られました。 町の人々は、その十字架をみて、それをプルマの丘が神に祝福されている証拠だといったそうです。 クルスグランデの創業者は、その出来事から、農園の名前をとりました。 |
現オーナーは、創業者から3代目のフレディーと4代目のアルマンドのビジェガス親子。 農園の標高は、1000メーターから1680メーターにわたります。 コーヒーの生産が集中しているのは1200から1500メーターの範囲です。 日中の強い日差しは、午後には太平洋からの海風が生む霧に遮られ、コーヒーの木を守ります。 その湿気は朝には、露となり、木から落ち、土に湿り気をあたえます。 精製は農園の敷地内の泉からの水を使う伝統的な発酵、水洗、天日乾燥。 高地の冷涼な気候のため、発酵に24から36時間。 天日乾燥に5日から7日かかります。 パティオでの天日乾燥の際には20分に一回のペースで、かき混ぜ、カビの発生などを防ぎます。 午後にはパティオの上で小山に纏められ、木の繊維を編んで作ったカバーをかけられ夜露をしのぎます。 昔ながらの手法で丹精こめて生産されるティピカ種中心の豆は、一目で違いがわかる均質な外観と、柔らかな酸味のカップが特徴的です。 |